この文書は、ユーザのmoompsアプリケーションおよびその設定の理解を助けとなる全般的情報および参照情報を含んでいます。
Moompsはmoodss (Modular Object Oriented Dynamic SpreadSheet)GUIアプリケーションにより作成されたコンフィグレーションファイルを使用して動作するモニタリング・デーモンです。 コンフィグレーションファイルは、これを越えた時にシステムログにメッセージを生成するしきい値の定義を含み、警告メッセージメールの送信またはユーザ定義スクリプトの実行可能なトリガとなります。
さらに、ストレージとしてデータベースのように使用でき、データヒストリは一般的に利用可能なスプレッドシート型ソフトウェアであり、例えばプレゼンテーションやグラフに利用することができます。
重要: バージョン2.3以前のmoompsデーモンを使用してデータベースを作成している場合は、データベースセクションのアップグレードの指示に従ってください。
必要となるもの: moomps、moodss、tcl、tk、tktableおよびblt、tclxおよび(データベースヒストリ機能用のデータベースサーバを使用する必要があれば)mysqltcl、tclodbcまたはsqlite(ファイルベースSQLライブラリ)のいずれか。
Red Hat(7.0以上)Linuxを使用する場合は、インストールにmoompsのrpmファイルを使用できます(http://moodss.sourceforge.net/にあります)。tclおよびtkのrpm(ディストリビューションに含まれることもあります)、moodss(http://jfontain.free.fr/にあります)のほかにtclxのrpm(既に存在します)およびmysqltcl(http://www.xdobry.de/mysqltcl/にあります)またはtclodbc(http://jfontain.free.fr/にあります)のいずれかが必要です。さらに、moompsプリファレンスとコンフィグレーションファイルを生成するためにmoodssが必要となります(moodssドキュメントを参照:日本語版)。
Red Hat 8.0以上は残念ながらすでにbltを提供していませんが、代わりにhttp://jfontain.free.fr/で探すことができます。
Suseでは、moodss、moompsおよびすべてのパッケージに必要なものはSuse8.1以上に含まれています。唯一不足のパーツ(tclodbcのmysqltcl)は上記で探して使用できます。
最後に、moodssモジュールをPerlやPythonのようなTcl以外の言語で使用する場合は、tclperlまたはtclpythonライブラリが必要であり、これらのすべてはhttp://jfontain.free.fr/より入手できます。
ソース使用の場合:
UNIXシステムでの他の方法は、最新のmoodss一式(http://moodss.sourceforge.net/より)を入手します。
現行バージョン(5.8)については、下記のパッケージがmoompsインストール以前にインストールされていなければなりません。
また、データベースヒストリ機能を使用したい場合は下記のいずれかが必要です。
stooop(Simple Tcl Only Object Oriented Programming)ライブラリはmoompsアプリケーションファイル自身に含まれています。したがって、moompsソースコード自体を処理したくなければ、stooopパッケージをインストールの必要はありません。いずれにしろ、最新バージョンを探せれば、これらの拡張機能についてのもっと多くの情報を得られるでしょう。
moompsの開発上、http://jfontain.free.fr/のmoodss用ソースコードが一緒に必要となります。
最後に、PerlやPythonのようなTcl以外の言語でmoodssモジュールを使用したい場合は、以下が必要になります。
これらはhttp://jfontain.free.fr/にあります。
Moompsはmoodssで生成したコンフィグレションファイル(ファイル保存メニューにより作成された.mooファイル)をロードします。このファイルには、データベース(moodss GUIのデータベース編集メニューで定義)に時系列の履歴が格納されることになっているデータセルのリストおよび任意の数のしきい値(moodssによりドラッグ&ドロップまたはしきい値メニューを使用して定義)をロードするmoodssモジュール名称を含みます。
動作中は、moompsは定期的にデータベースにデータセル値を格納してしきい値条件をチェックし、可能であればしきい値用に定義されたアドレスへ警告電子メールの送信かユーザ定義スクリプトを実行します。
データベースにデータセルのヒストリを格納するとき、記録している間にデータベースサーバへ届かなくなる切断のようなエラーは、信頼度を増強して、段階的に切断しそれぞれを最新の接続にするようリトライするようにハンドリングされます。
ポーリング時間は各コンフィグレーションファイルから独立を維持しておかれます。
しきい値を越えるとき、対応するメッセージは、moodssしきい値インターフェースでプリセットされた重要レベル(括弧中の)とともにシステムログへ生成されます(重要レベルの処理についてのさらなる情報については、syslogマニュアルを参照してください)。
syslog登録例:
Mar 31 13:53:19 localhost moomps[817]: ./moomps 1.4 starting... Mar 31 14:09:39 localhost moomps[878]: (info) "random: Bill xedit disk" = "380" (triggered "up" threshold "4") Mar 31 13:52:53 localhost moomps[817]: ./moomps exiting... |
アプリケーションは、定期的にそれらの更新時刻があるか、ロードしたファイルをチェックします(-p (--poll-files-time)オプションをさらに参照してください)。
アプリケーション実行中に、ロードしてあるいずれかのファイルが修正されるとmoompsはそれを検知して、そのファイルによって定義された以前のコンフィグレーションを無視して、分割ファイルにリロードします。
例えば、いくつかのしきい値の値、ポーリング時間の変更などmoodss中のコンフィグレーションファイルをロードでき、コンフィグレーションファイルがmoodssへ保存されたとき、moompsによって自動的にアカウントに取り込みます。
起動時にロードしたファイルだけがチェックされることに注意してください。
例えば、あるmoodssの引数がディレクトリなら、moomps起動時に与えられるそれらのディレクトリにあるコンフィグレーションファイルだけがチェックされます。
これは、ファイルがそのディレクトリで削除または追加されても(安全性の理由により)アプリケーション生存時間中には無視されることを意味します。
コンフィグレーションファイルがリロードされるときは、常に対応する情報メッセージがログに生成されます。
モジュールが予期しない(予測していない条件あるいはコーディングのバグのいずれかの)エラーが生じる場合は常に、デバッグモードならクリティカルとしてタグ付された対応のエラーメッセージがソースコードのエラートレースを含むログに出力されます(あるいはカレントの標準エラーへ出力)。
注意: moompsバージョン2.15以前では、このようなエラーは停止されているコアに返されます。
注意: 以前のmoompsバージョンからアップグレードするか2.1を含んでいるならアップグレードセクションを必ず読んでください。
あなたがRed Hat Linuxを使用していれば大したことはありません。moompsのrpmをインストールします(さらなる情報はINSTALLファイルで確認することができます)。
あなたが他のUNIXコンパチブルシステムで行っているなら、まずmoodss(INSTALLファイルの指示に従います)をインストールして、それが適切に動作することを確認してください。
注意: 現在のところ、moompsはWindowsシステム上では動きません。
その後、モニタへのしきい値および/またはデータセルを含んでいる.mooファイル(moodssによって生成されたコンフィグレーションファイル)をあなたが興味のあるものを/srv/moomps/ディレクトリへコピーします(シンボリックリンクでも同様に動作します)。
moodssからファイルオープンメニューを使用して、そこで直接ファイルを編集してもかまいません。
注意: コンフィグレーションファイルはXMLフォーマットですので、さらに(注意して)、いずれかのテキストエディタを使用して手動で編集してかまいません。
もし次のハードコードされたデフォルト値があなたの環境に適していなければ、グローバルなプリファレンス(以前にmoompsバージョンからアップグレードして2.1を入れていれば、これをお読みください)を作成するべきです。
moompsのためのプリファレンスモードを作成するために、moodssアプリケーションを起動して、デーモンセクションの最初のmoompsプリファレンスファイルの位置の選択でプリファレンスを編集します(デフォルトでは/etc/moomps/rcです)。
moodssユーザインターフェースでのプリファレンスが有効であれば、moompsアプリケーションに関連の変数は選択されたmoompsプリファレンスファイルに保存されます。
注意: moompsプリファレンスファイル用にデフォルトを使用しない場合は、moompsの開始時に使用されるコマンドラインで-rオプションを必ず使用するようにしてください。
注意: プリファレンスファイルはXMLフォーマットですので、さらに(注意して)、いずれかのテキストエディタを使用して手動で編集してかまいません。
そのときmoodssプリファレンス(しきい値セクション)から、メールのfromアドレス、およびしきい値メールメッセージを送るのに使用する外部用SMTPサーバをセットします。
注意:
実際にメールを送るのにfromアカウントが機能しているか、最初にmoompsを起動する前にテストすることを推奨します。この目的にmoompsの-mコマンドラインオプションを使用することができます。
最後に、moodpsの機能を使用したいときは、moodssプリファレンスよりオプションのデータベースセクションを埋めます(データベース コンフィグレーションセクションを参照)。
注意: より多くのヘルプもmoodssプリファレンスダイアログボックスのヘルプボタンを使用して得られます。
moodssバージョン16.8を含めて今後、プリファレンスおよびコンフィグレーションファイルはすべてXMLフォーマットで保存されます。
Moompsは、古い(非XML)フォーマット(.moo)コンフィグレーションファイルと後方互換性があります。
注意: このような時、バックアップコピーを作った後でmoodssにそれらをロードしそれらを再び保存することにより、XMLフォーマットに変換することができます。
重要:
残念ながら、moompsプリファレンスファイルが実行の間は、moompsはそれが古いフォーマットで有効なmoompsプリファレンスファイルかどうか伝える方法を持ちません。
したがって移動させるか、恐らくmoodssのGUIアプリケーションのプリファレンスダイアログボックス中のmoompsに関連するデータを再登録する前に古いリファレンスファイルを削除しなければなりません(しきい値、デーモンおよび恐らくデータベースセクション)。
あなたがRed Hat上でrpmをインストールした場合は、他のサービスとしてmoompsデーモンを起動してください。例えば次のようにします。
# service moomps start |
関連情報、警告およびエラーメッセージは、慣例として[moomps]ヘッダの下の/var/log/messagesで見つけることができます。
他のUNIXシステム上では、今のところコマンドラインスイッチを使用して、moompsを単に起動します。
さらに、下記のオプションを使用してターミナルからmoompsを起動できます。
$ moomps -h Usage: ./moomps [OPTION]... [DIRECTORY|CONFIGURATIONFILE]... --debug module errors verbose reporting -f, --foreground run in foreground as opposed to meamon mode -h, --help display this help and exit -m, --mailto send an email to specified address at startup -p, --poll-files-time loaded files monitoring pool time in seconds --pid-file file containing the meamon process ID -r preference file name --version output version information and exit |
上に記述されたオプションの後に、moodssで生成された任意の数のコンフィグレーションファイル(.mooファイル)あるいはディレクトリを指定してください。ディレクトリについては、moompsはあたかもコマンドラインで直接渡されるかのように、そのディレクトリ中の.mooファイルをすべてロードします。
-p (--poll-files-time)オプションは、ロードしたファイルの更新時間を定期的にチェックする長さを定義します。ゼロ値はどんなチェックも取り消し、アカウントに取り込むにはロードファイルの変更のためにmoompsを再起動することを意味します。
デフォルトでは、ファイルは60秒ごとにチェックされます。
定期的にプロセス識別子ファイル(UNIXのtouchコマンドのように)の更新時刻をセットするために、その時間も使用されることに注意してください。アプリケーションに関しては、高可用性セクションを参照します。
-m(--mailto)オプションは、有効なメールアドレスと共に使用されます(ソフトウェアは基本的な有効性チェックを行い、恐らくエラーを報告するでしょう)。テストメッセージは開始時にそのアドレスに送られ、それによりアプリケーションのメール機能を有効とすることができます。
-rオプションは/etc/moomps/rcデフォルト以外にプリファレンス(リソースとして知られている)ファイルを指定するために使用されます。moompsプリファレンスファイルの位置がmoodssプリファレンスインターフェースのデーモンセクションで変更されると有効にすることができます。
moompsデーモンは、失敗やハングなどなんらかの理由により停止できます。
UNIXのcron機構を使用して、それがクラッシュ(それが実際に動作中であるかモニタすることで)したときmoompsデーモンを再開するか、次の例で示すようにしてハング(プロセス識別子ファイルが最新にリフレッシュされなくても、モニタすることで)した場合、再開(クラッシュしたデーモンの自動再始動と共に、Red HatLinuxでは5分よりより得られませんでした、そして7分未満でハングしたデーモンの自動再始動)することができます。
*/5 * * * * root /etc/init.d/moomps status | fgrep -q 'is running...' || /etc/init.d/moomps start */7 * * * * root find /etc/moomps/moomps.pid ! -cmin -5 -exec /etc/init.d/moomps restart \; |
A: 開始から終了までのロードマップを示します。
A: moompsによってモニタされるコンフィグレーションファイル(使用方法セクションのコンフィグレーションファイルおよびディレクトリ変数を参照)なら、次のようになります。
A:
一旦状態が変更されれば、編集データベースダイアログは閉じ、またコンフィグレーションファイルはファイル/保存メニューを使用して保存します。moompsデーモンは、ファイルが更新されリロードしようとします。もちろん提供されたファイルはデーモンがモニタしているコンフィグレーションファイルの一部です(使用方法セクションのコンフィグレーションファイルとディレクトリ変数を参照)。
したがって、そのような変更はアカウントに即時に取り込まれます。( 使用方法セクションで説明したように、コンフィグレーションファイルのモニタリング・ポーリング時間にもちろん依存します)。
バグ報告はcomp.lang.tclまたはjfontain@free.frへお願いします。